PDFに直接書き込みたい — iPad優先で詳しく解説

PDFに直接書き込みたい — iPad優先で詳しく解説

2025年9月22日 オフ 投稿者: 3kjiro

この記事は「PDFに直接書き込みたい」ユーザー向けに、すぐ使える最短手順(iPad)アプリ別の詳細手順上級者向けの注意点(赤字/フラット化/OCRなど)目的別おすすめワークフローの順で分かりやすくまとめています。必要な箇所だけお使いください。


✅ まず最短:iPadで1分でPDFに手書きする(Apple Pencil または指)

  1. Filesアプリを開く → 対象のPDFをタップしてプレビュー表示。
  2. 右上のマークアップ(ペンのアイコン)をタップ。出ない場合は共有ボタン → マークアップを選ぶ。
  3. ツールバーでペン/蛍光ペン/消しゴム/テキスト(T)/署名を選んで書き込む。Apple Pencilならそのままスラスラ書けます。
  4. 終了したら完了をタップ → 変更はファイルに保存されます。

コツ:手書き→テキストに変えたい場合は、テキストツールで入力するか、Scribble対応のフィールドなら自動で変換されます。


📚 アプリ別:具体的な手順とポイント

A. iPad / iPhone(組み込みツール)

Files の Markup(無料・手早く注釈)

  • 開く → マークアップ → ペンで書く/Tで文字/+で署名や図形。
  • 保存は自動。簡単な注釈・署名・ハイライトに最適。

Apple Books

  • PDFをBooksで開く → マークアップを使う → ライブラリに保存。読書と注釈を同じ管理下で行える。

B. iPad向け:ノート系(手書き重視)

GoodNotes / Notability

  • PDFを「インポート」 → 紙のノート感覚で書き込み。ページ管理や手書き検索(アプリ依存)も可能。
  • 出力は「PDF書き出し」で注釈を反映(フラット化オプションあり)。

C. iPad / マルチプラットフォーム:PDF編集重視

PDF Expert(Readdle)

  • 注釈・テキスト編集・フォーム入力が強力。OCRや高度な編集は有料機能のことが多い。

Adobe Acrobat Reader(モバイル/デスクトップ)

  • 注釈・ハイライト・署名は無料。本文の直接編集・OCR・レダクション等はAcrobat Pro(有料)が必要。

D. Windows / Android

Microsoft Edge(Windows)

  • PDFをEdgeで開く → ペンで書く/ハイライト → 保存。手軽に使える。

Xodo(無料・Android/Windows)

  • 注釈・テキスト追加・署名が可能。クラウド連携にも対応。

E. macOS

Preview(プレビュー)

  • PDFを開く → 「マークアップツールバーを表示」 → 注釈や署名 → 保存。軽くて高速。

✍️ 署名/フォーム入力/編集の違い(重要)

  • 注釈(Annotations):手書き、ハイライト、テキストボックス。誰でも可能。
  • フォーム入力:PDF内のフォームフィールドに入力。フォームでないならテキスト注釈で代替。
  • 本文の編集:元テキストを修正するにはAcrobat ProやPDF Expertの有料機能が必要。注釈では元テキストは変わらない。
  • 署名:描いた署名は「見た目の署名」。法的な電子署名(証明書付き)はAdobe SignやDocuSign等のサービスを使う。

🔒 赤字(個人情報の抹消/レダクション)についての注意

黒で塗りつぶすだけでは元データやメタデータが残る場合があります。安全に消すには以下を推奨します。

  1. Adobe Acrobat Pro のRedact(レダクト)機能でマーク → 適用 → 保存。
  2. レダクション機能がない環境では、元ファイルから該当テキストを削除して再PDF化するか、信頼できる専用ツールを使う。

📦 注釈を確定(フラット化)して渡す方法

注釈を編集不可にして渡したい場合は「フラット化」を行います。方法の一例(iOS)は次の通りです。

  1. 注釈済みPDFを開く → 共有 → プリント を選択。
  2. プリントプレビューでピンチアウト(拡大) → 新しいPDFプレビューが開き、この段階で注釈はフラット化されます。
  3. 共有→ ファイルに保存 等で保存。

多くのアプリ(GoodNotes, PDF Expert, Acrobat等)にはエクスポート時に「注釈を埋め込む/フラット化」オプションがあります。


🔍 スキャンPDF(画像PDF)をテキスト化したい(OCR)

スキャンしたPDFは画像扱いなので、検索やテキスト編集にはOCR(文字認識)が必要です。

  • 代表的なOCRサービス/ソフト:Adobe Acrobat Pro(有料)ABBYY FineReader、スマホのOCRアプリや各種オンラインOCR。
  • OCR後は誤認識が起きるので必ず校正してください。

🛠 PDFのテキストを編集したい(注釈ではなく本文修正)

  1. Acrobat Pro や PDF Expert のような本格編集ソフトを使用。
  2. あるいは PDF → Word に変換して編集 → 再度PDF化。ただしレイアウトが崩れる可能性あり。

🧰 目的別おすすめアプリ(簡潔)

  • 手早くメモ/署名:iPadのFiles(Markup)、Preview(Mac)
  • 手書きノート感覚で注釈:GoodNotes、Notability
  • 本格編集(テキスト編集・OCR・レダクション):Adobe Acrobat Pro、PDF Expert(有料機能)
  • 無料かつクロスプラットフォーム:Xodo、Edge(Windows)
  • 共同編集/教育向け注釈:Kami、DocHub(オンライン)

よくある疑問(Q&A)

Q. 注釈が相手に見えない/消える

A. アプリ間で注釈方式の互換性がない場合があります。相手に渡す前にフラット化して確認するのが確実です。

Q. 書き込みが保存されない

A. アプリの保存権限やクラウド同期の競合が原因。ローカルに一度保存してからアップロード/同期を試してください。

Q. Apple Pencil が反応しない

A. Bluetooth接続、バッテリー、別アプリでの動作確認、iPadの再起動を試してみてください。


⚠️ 注意点とベストプラクティス(まとめ)

  • 編集前に必ず元ファイルのバックアップを残す。
  • 共有するPDFはフラット化またはパスワード保護して誤編集や情報漏洩を防ぐ。
  • 個人情報を消す場合は必ずレダクションツールを使用する(黒塗りだけは不可)。
  • 書き込み→受け渡しの互換性を重視するならPDFとしてエクスポート/フラット化を習慣にする。
  • 頻繁に編集するなら有料アプリを検討すると時間短縮&安定性向上に繋がります。

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