
自宅のWi-Fiが届かない!原因と今すぐできる対処法をステップごとに解説
「リビングでは快適なのに、寝室や書斎だとWi-Fiが途切れる…」
「動画がカクカクして、オンライン会議も不安定…」
そんなお悩みはありませんか?自宅のWi-Fi環境は、今や快適な生活に欠かせないインフラです。
この記事では、Wi-Fiが届かない原因を探りながら、誰でも簡単に試せる対処法を3つのステップに分けてご紹介します。専門的な知識は不要です。ぜひ上から順番に試してみてください。
ステップ1:すぐに試せる簡単な対処法
まずは、お金をかけずに今すぐ試せる基本的な対策から始めましょう。これだけであっさり解決することも少なくありません。
1. Wi-Fiルーターの再起動
最も手軽で効果的な方法がルーターの再起動です。
ルーターは24時間365日稼働している精密機器。長時間動いていると、内部に熱がこもったり、アクセスログが溜まって一時的な不具合を起こしたりすることがあります。
一度電源コードを抜き、数分待ってから再度差し込んでみましょう。人間が休息をとるように、ルーターもリフレッシュさせてあげることで、パフォーマンスが回復する場合があります。
2. Wi-Fiルーターの設置場所を見直す
Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に360度の球状に広がります。そして、壁や家具などの障害物や、他の家電製品が出す電波にとても弱い性質を持っています。設置場所を見直すだけで、電波の届き方が劇的に変わることがあります。
【最適な設置場所のポイント】
- 家の中心に近い場所:家全体にまんべんなく電波を行き渡らせるため、できるだけ中央に設置するのが理想です。
- 床から1~2mの高さ:電波は下方向よりも横や上方向に広がりやすいため、床に直接置くのはNG。棚の上など、少し高さのある場所を選びましょう。
- 周りに障害物を置かない:壁、特にコンクリートや金属製の扉、水の入った水槽、本の詰まった本棚は電波を遮断・減衰させます。ルーターの周りはスッキリさせましょう。
- 家電製品から離す:特に電子レンジやコードレス電話、テレビなどはWi-Fiと同じ周波数帯(2.4GHz)を使うため、電波干渉の大きな原因になります。これらの家電からは最低でも1mは離して設置してください。
3. 接続する周波数帯を切り替える (2.4GHz ⇔ 5GHz)
最近のWi-Fiルーターは「2.4GHz(ギガヘルツ)」と「5GHz」という2種類の周波数帯の電波を飛ばせるものが主流です。それぞれに得意・不得意があり、状況に応じて使い分けるのが賢い方法です。
- 2.4GHz帯の特徴
- 長所:障害物に強く、遠くまで電波が届きやすい。
- 短所:家電製品(電子レンジなど)と電波干渉しやすく、通信速度が遅くなることがある。
- 5GHz帯の特徴
- 長所:通信速度が速く、他の家電と電波干渉しにくい。
- 短所:障害物に弱く、壁やドアを隔てると電波が届きにくくなる。
例えば、「ルーターから離れた寝室では2.4GHzに接続し、ルーターのあるリビングでは5GHzに接続する」といった使い分けで、通信が安定する可能性があります。
ステップ2:機器を追加して電波を拡張する
ステップ1を試しても改善しない場合、家の広さや構造的にルーター1台ではカバーしきれていないのかもしれません。その場合は、機器を追加してWi-Fiエリアを物理的に広げることを検討しましょう。
1. Wi-Fi中継器を設置する
Wi-Fi中継器は、その名の通り、親機であるルーターの電波を受け取り、その電波をより遠くまで届くように中継してくれる機器です。
コンセントに挿すだけの簡単なモデルが多く、比較的安価に導入できるのが魅力です。
設置場所のコツは、ルーターの電波が十分に届く範囲で、かつ電波を届けたい部屋との「中間地点」に置くことです。
2. メッシュWi-Fiを導入する
メッシュWi-Fiは、親機と複数台の子機(サテライト)が連携し、家全体に網の目のように安定したWi-Fiネットワークを構築するシステムです。
中継器との大きな違いは、家の中を移動しても常に最適な電波に自動で接続を切り替えてくれる点。これにより、ビデオ通話中に別の部屋へ移動しても通信が途切れるといったことがありません。
広い戸建てや、部屋数の多いマンションにお住まいの方に特におすすめの、最も確実な解決策です。
ステップ3:ルーター本体を見直す
ここまでの対策でも改善が見られない場合は、大元であるWi-Fiルーター自体に原因がある可能性も考えられます。
- 高性能なルーターに買い替える
数年前に購入したルーターの場合、現在の通信速度や接続台数に性能が追いついていないことがあります。より強力な電波を送受信できるハイパワーモデルや、最新の通信規格「Wi-Fi 6」などに対応したルーターに買い替えることで、通信環境が根本的に改善されることがあります。 - ファームウェアをアップデートする
ルーターの性能を改善したり、セキュリティを向上させたりするための更新プログラム(ファームウェア)が、メーカーの公式サイトで提供されている場合があります。お使いのルーターのファームウェアが最新の状態になっているか確認してみましょう。
まとめ
自宅のWi-Fiが届かない時の対処法を3つのステップでご紹介しました。
- まずはルーターの「再起動」と「設置場所の見直し」を試す。
- 改善しなければ「中継器」や「メッシュWi-Fi」でエリアを拡張する。
- それでもダメなら「ルーター本体の買い替え」を検討する。
まずは簡単なステップ1から順番に試して、ご自宅のWi-Fi環境を快適に整えてくださいね。