
【エンジンのトラブル】車のオーバーヒートの原因と正しい対処法|知らないと危険!
車を運転中に突然メーターの水温計が高くなったり、ボンネットから白い蒸気が出てきたりした経験はありませんか?それは「オーバーヒート」のサインかもしれません。
エンジンの過熱は重大なトラブルに直結するため、放置すると高額な修理費や最悪の場合は廃車になることも。
この記事では、オーバーヒートの前兆や原因、正しい対処法、絶対にやってはいけない行動まで詳しく解説します。
「エンジンから煙が出たらどうすればいいの?」「冷却水ってどう確認するの?」という方も必見です。
オーバーヒートとは?
エンジンの冷却が追いつかず、冷却水の温度が異常に高くなっている状態を「オーバーヒート」と言います。
この状態が続くと、エンジン内部が焼き付いたり、ガスケットが吹き抜けたりして、最悪の場合は廃車級の故障につながります。
オーバーヒートの前兆サイン
- 水温計の針がH(High)に近づいている
- メーターパネルに赤い水温警告ランプが点灯
- エンジンから白い蒸気が出ている
- ボンネットから焦げたようなニオイがする
- エアコンの効きが急に悪くなる
走行中にオーバーヒートに気づいたら?正しい対処法
- 安全な場所に速やかに停車する
- エンジンは切らずにアイドリングを維持して冷却ファンを回す
- ボンネットを開けて熱を逃がす(絶対にラジエーターキャップには触れない)
- エアコンを切り、ヒーターを最大に設定する
- 10〜20分程度冷却を待つ
- 完全に冷えた後、冷却水の量を確認
やってはいけないNG行動
- 熱い状態でラジエーターキャップを開ける(やけどの危険あり)
- そのまま走行を続ける
- 冷水を一気にかける(部品が急冷で割れる可能性)
- エンジンをすぐに切ってしまう(冷却ファンが止まる)
主な原因一覧
原因 | 内容 |
---|---|
冷却水不足 | 漏れ・蒸発により水量が足りない |
サーモスタット故障 | 冷却水が循環しない |
電動ファンの故障 | 熱を排出できない |
ラジエーターの詰まり | 冷却効率が低下 |
ウォーターポンプ故障 | 冷却水が流れない |
応急処置としてできること
- 冷却水が減っていた場合、水道水での一時補充も可(必ず後で冷却水に交換)
- 冷却水漏れやファンの異常があれば修理が必要
- 応急処置後も必ず整備工場で点検を受ける
🚗 まとめ|オーバーヒートは「初動対応」が命!
オーバーヒートは、冷却系のトラブルや整備不良が原因で起こる「予防できるトラブル」です。
しかし、いざ起きてしまうと多くの人がパニックになり、間違った対処をしてしまいがちです。
本記事のポイントをおさらいすると…
- 水温計の異常や蒸気、焦げた臭いはすぐに停車のサイン
- アイドリングで冷却、エアコンOFF・ヒーターMAXが基本
- 熱い状態でラジエーターキャップは絶対に開けない
- 応急処置をしても、必ず整備工場で点検を
日頃から冷却水の量やエンジンの音・ニオイに注意し、定期的なメンテナンスを行うことで、オーバーヒートのリスクは大きく減らせます。
「車の健康管理」も、安全運転の一部。正しい知識を持って安心ドライブを楽しみましょう。