
【築10年超えで注意!】建物の老朽化と修繕費用のリアルと対策
マイホームも年月が経つにつれ、少しずつ劣化していきます。
特に築10年を過ぎたあたりから「外壁が色あせてきた」「水回りの調子が悪い」など、老朽化によるトラブルが増え始めるものです。
この記事では、建物の老朽化で発生しやすい問題と修繕費用の目安、そして費用を抑えるコツや公的支援制度について詳しく解説します。
よくある老朽化ポイント
築年数の目安 | 老朽化しやすい箇所 | 症状例 |
---|---|---|
築10年~15年 | 外壁・屋根 | ひび割れ、コケ・汚れ、塗装のはがれ |
築15年~20年 | 給湯器・配管 | 水漏れ、異音、湯温の不安定 |
築20年以上 | 水回り(キッチン・トイレ・浴室) | カビ、臭い、機能劣化 |
築30年~ | 基礎・構造材 | 湿気・白アリ、傾き、断熱不足 |
修繕費用の目安
以下は一般的な戸建て住宅での例です。建物の規模や状態によって前後します。
修繕内容 | 費用の目安 | 実施頻度 |
---|---|---|
外壁塗装 | 約80万~120万円 | 10~15年ごと |
屋根の補修・葺き替え | 約100万~200万円 | 20年ごと |
給湯器交換 | 約15万~30万円 | 10~15年ごと |
ユニットバス交換 | 約80万~150万円 | 20年ごと |
配管交換 | 約50万~100万円 | 30年程度 |
💡 ポイント:修繕費は「いきなり」ではなく「確実に」やってきます。計画的に準備することが大切です。
修繕費を抑える3つの方法
- 長期修繕計画を立てる
定期的に点検を行い、「どの時期にどの費用が必要か」を見える化。突発的な出費を避けられます。 - 助成金や補助金の活用
自治体によっては、外壁改修・耐震補強・バリアフリー改修などに補助金が出るケースがあります。
例:東京都の「住宅リフォーム助成制度」 - 相見積もりを取る
リフォーム業者によって価格が大きく異なることがあります。最低でも2〜3社に見積もりを依頼するのがおすすめです。
マンション所有者向け:修繕積立金のチェックも必須!
分譲マンションの場合、管理組合が積み立てている「修繕積立金」が将来的な修繕に使われます。
しかし、積立不足によって一時金の徴収や値上げが行われるケースも少なくありません。
✔ 定期総会の資料をチェックして、「将来の修繕計画」と「積立状況」を確認しておきましょう。
まとめ:老朽化は避けられない。でも準備で安心はつくれる
どんなにしっかり建てた家でも、経年劣化は避けられません。
でも、あらかじめ情報を知っておけば、慌てずに対応できます。
✅ 今できること:
- 家の状態をプロに点検してもらう
- 10年後、20年後の修繕を見据えて予算を確保
- 補助金や税制優遇を調べておく
「うちはまだ大丈夫」と思っていても、突然のトラブルに後悔しないよう、今から備えておくことが、快適な暮らしを守る第一歩です。