「壊れた…?」と諦めるのは早い!PCが起動しない時に9割が復活する「放電」のやり方

「壊れた…?」と諦めるのは早い!PCが起動しない時に9割が復活する「放電」のやり方

2025年11月23日 オフ 投稿者: 3kjiro

「昨日までは普通に使えていたのに、今日急に電源が入らなくなった!」
「電源ボタンを押しても、ランプがつくだけで画面が真っ暗……」

仕事やレポートの提出前にこんなことが起きると、本当に焦りますよね。「修理代いくらかかるんだろう」「データは無事かな」と不安でいっぱいになると思います。

でも、ちょっと待ってください。
その症状、まだ故障と決まったわけではありません。

実は、パソコン修理の現場でも、ある「たった5分の作業」をするだけで、約8〜9割のパソコンがその場で復活することをご存知でしょうか?

この記事では、道具不要・0円で今すぐできる、パソコン復活の裏ワザ「放電(ほうでん)」のやり方を解説します。修理店に電話する前に、まずはこれを試してください!

そもそもなぜ?パソコンが起動しない最大の原因は「帯電」

結論から言うと、パソコンが起動しない原因の多くは「パソコン内部に不要な電気が溜まりすぎている(=帯電)」ことです。

人間が冬場にドアノブを触って「ビリッ」となる静電気と同じように、パソコンも長時間コンセントに繋ぎっぱなしにしていると、内部の回路に余分な電気が溜まってしまいます。

これがまるで「電気の便秘」のような状態になり、新しい電気がうまく流れず、結果として「電源ボタンを押しても反応しない」「起動に失敗する」という誤作動を引き起こすのです。

この不要な電気を外に逃がしてやる作業を「放電処置」と言います。

【図解】誰でも5分!パソコンを復活させる「放電」の完全手順

それでは、具体的な手順を解説します。とても簡単です。

手順1:パソコンを完全にシャットダウンする

電源が入っている(ランプがついている)場合は、電源が切れるまでボタンを長押しして、強制終了してください。

手順2:すべてのケーブル・周辺機器を外す【重要】

ここが一番重要です。以下のものを「すべて」パソコンから引っこ抜いてください。

  • 電源ケーブル(ACアダプタ)
  • マウス・キーボード
  • USBメモリ・外付けHDD
  • プリンターのケーブル
  • イヤホン・ヘッドホン
  • SDカード・ディスク類

「パソコン本体だけ」の状態にします。
※ノートパソコンでバッテリーが簡単に取り外せるタイプの場合は、バッテリーも外してください。

手順3:そのまま1分〜5分ほど放置する

ケーブルを全て抜いた状態で、少し放置します。
この間に、内部に溜まっていた不要な電気が自然に抜けていきます。

  • 目安: 最低1分、できれば5分〜10分

【バッテリーが外せない機種の場合】
最近の薄型ノートPCなどバッテリーが内蔵されているタイプは、機種によって「電源ボタンを15秒以上長押しする」などの操作で強制的に放電リセットがかかるものがあります。5分放置してもダメな場合は試してみてください。

手順4:電源ケーブルだけを繋いで起動する

時間が経ったら、マウスやUSBメモリは外したまま、「電源ケーブル(ACアダプタ)だけ」を繋いで、電源ボタンを押してみてください。

どうでしょうか?
これでメーカーのロゴが出て、Windowsが起動すれば「放電成功」です!

それでも直らない場合に試すべき2つのチェック

放電を試しても起動しない場合、故障と判断する前にあと2つだけ確認してください。

1. 「高速スタートアップ」の不具合を疑う

Windowsの機能である「高速スタートアップ」が悪さをして、起動に失敗している可能性があります。
もし「電源ランプはつくけど画面が出ない」などの場合は、一度リセットしてみましょう。

  • 対処法: キーボードの「Shiftキー」を押しながら「シャットダウン」(または電源ボタン長押し)を行い、再度電源を入れてみてください。これで「完全シャットダウン」になり、クリーンな状態で起動できます。

2. 液晶モニターの故障ではないか?

よーく耳を澄ましてみてください。パソコンの中から「ブォーン」というファンの音や、起動音はしていませんか?

もし音がしているのに画面が真っ暗なら、パソコン本体ではなく「画面(液晶)の故障」の可能性があります。この場合、中のデータは無事である可能性が高いです。テレビや別のモニターにHDMIケーブルで繋げば、画面が映るかもしれません。

まとめ:異音がしたらプロへ相談を

今回の「放電」を試しても全く反応がない、あるいはパソコンから「カチカチ」「ジー」といった異音焦げ臭いにおいがする場合は、内部パーツ(ハードディスクやマザーボード)が物理的に故障している可能性が高いです。

この状態で無理に何度も電源を入れると、データが完全に消えてしまう恐れがあります。これ以上の自力復旧は諦め、メーカーや修理業者に相談することをおすすめします。

しかし、多くの「起動しないトラブル」は、今回紹介した放電でケロッと直ることがほとんどです。

「壊れた!」と焦って修理に出す前に、まずは落ち着いてコンセントを抜き、パソコンを休ませてあげてくださいね。

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