餅が柔らかい原因は「水分」じゃなかった!20年選手の餅つき機でコシが消える本当の理由
「毎年同じレシピでお餅をついているのに、なぜか今年はお餅がデロデロ…」
「手で丸められないくらい柔らかくて、コシがない」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
特に、購入してから10年、20年と経っている愛着のある「餅つき機」を使っている方は要注意です。
柔らかいお餅ができると、真っ先に「水を減らしてみよう」「浸水時間を短くしよう」と水分調節を試行錯誤しがちですが、実は原因は「水分量」ではない可能性が高いのです。
今回は、長年使った餅つき機で起こる「柔らかすぎる餅」の意外な原因と、その解決策、そして昔のようなコシのある餅を取り戻すための対策をご紹介します。
原因1:一番の盲点!「つく時」にフタをしていませんか?
まず、機械の故障を疑う前に、一つだけ作業工程を確認してください。
「つく(練る)」工程に入ったとき、フタを閉めたままにしていませんか?
もち米を「蒸す」ときはフタが必須ですが、蒸しあがって回転が始まり、「つく」工程に入ったらフタは全開にするのが鉄則です。
もしフタをしたままついていると、以下のような現象が起きます。
- こもった熱い蒸気がフタの裏で結露する。
- その水滴がポタポタと餅の上に落ち続ける。
- 結果、「お湯を足しながらついている」のと同じ状態になる。
これでは、いくら最初のもち米の浸水時間を正確に計っても、つく段階で水分が追加されてしまい、ベチャベチャの腰砕け餅になってしまいます。
【対策】
つき始めたらフタを完全に外しましょう。余分な水分と熱を逃がしながらつくことで、キュッと締まったコシが生まれます。
原因2:20年選手あるある…「見えないベルトの劣化」
「フタは開けてついているし、水分量も完璧。それでも柔らかい。」
その場合、残念ながら機械の寿命(経年劣化)である可能性が濃厚です。
お餅の「コシ」というのは、もち米の粒を潰した後に、強い力(トルク)でグイグイと練り上げることで初めて生まれます。
20年前の機種ですと、内部で以下のような症状が起きていることが考えられます。
モーターベルトが伸びている
モーターの動力を羽根に伝えるゴムベルトが、経年劣化で伸びて緩んでいませんか?
空回し(中身がない状態)では元気に回って見えても、餅がまとまって重たくなり、強い負荷がかかった瞬間にベルトが滑って(空回りして)いる可能性があります。
羽根(インペラ)の摩耗
回転する羽根の突起が摩耗して丸くなっていると、餅を力強くキャッチできず、ただ表面を撫でているだけになります。
人間で言えば、握力が弱くなってしまって、生地をこねられずに撫でているだけの状態。これでは、いくら時間をかけても強いコシは生まれません。むしろ時間をかけすぎて、余計にダレて柔らかくなってしまいます。
もう限界かも?コシを取り戻すならこの2メーカー
修理に出そうにも、20年前の機種だと部品がないことがほとんどです。
「柔らかい餅はもう嫌だ!」「お店のような強いコシが欲しい!」という方へ、買い替えで失敗しないための「コシの強さ」で選ぶならこの2択という鉄板メーカーをご紹介します。
1. コシへのこだわりなら最強!「エムケー精工(MK Seiko)」
餅つき機を知り尽くした通好みのメーカー、エムケー精工。最大の特徴は「上蒸し式」です。
通常、下から蒸気が上がるタイプが多いですが、エムケーは上から下へ蒸気を通す独自機構を採用しています。これにより、余分な水気が下に抜け、水っぽくなるのを防ぎます。
結果、水加減をシビアに調整しなくても、誰でも「これぞ餅!」という弾力のある強いコシが出せます。
おすすめ機種:かがみもちシリーズ(RM-101SNなど)
【こんな人におすすめ】
とにかく「コシ」重視。失敗したくない人。今回の「柔らかすぎる」悩みには最適の機種です。
2. パワーでねじ伏せる!「タイガー魔法瓶(Tiger)力じまん」
その名の通り、モーターの「力」に定評があるのがタイガーの「力じまん」シリーズ。
昔ながらの石臼でついたような力強い回転で、しっかりと練り上げます。ヒーターの温度制御も優秀です。
おすすめ機種:力じまんシリーズ(SMJ-B181など)
【こんな人におすすめ】
耐久性重視。昔ながらのしっかりしたお餅が好きな人。
まとめ
水分量を調整しても改善しない場合、長年頑張ってくれた機械が「もう力が上手く伝わらないよ」とサインを出しているのかもしれません。
年に一度の楽しみなお餅つき。思い切って新しい「相棒」を迎えて、来年は手でちぎるのも大変なくらい、コシの強い最高のお餅を楽しんでみませんか?










