
Apple ID(Appleアカウント)を忘れた・ログインできないときの対処法(詳説)
このページは、Apple ID(メールアドレス)やパスワード、2ファクタ認証(2FA)などでログインできないときに役立つ、原因別・状況別の対処を実践手順でまとめたガイドです。まずは何を忘れたのか(ID/パスワード/2FAなど)を切り分けることが近道です。
まずは5分チェック(軽症かどうかの確認)
- Appleのサーバー障害の確認:Appleのサービスに障害が出ているとサインインできないことがあります。
- 通信・日時設定:Wi-Fiやモバイル通信、VPNを切り替える。端末の「日付と時刻」を「自動」にする。
- 入力ミス・アカウントの取り違え:家族用や仕事用のメールで試していないか確認する。
1. Apple ID(メール/電話番号)を忘れた
どのメールがApple IDか分からないときの手順:
- iPhone/iPadが手元にある場合:設定 → 一番上の自分の名前 を開くとサインイン中のApple IDが表示されます。
- App Storeのプロフィール画面でも確認可能です。
- 複数のメールや電話番号を思い当たるものから順に試す。
2. パスワードを忘れた(IDは分かる)
成功しやすい順に並べます:
- iPhone/iPadから変更
設定 → [あなたの名前] → サインインとセキュリティ → 「パスワードの変更」 (端末のパスコードで本人確認後、Apple IDパスワードを再設定) - Macから変更
Appleメニュー → システム設定 → [あなたの名前] → サインインとセキュリティ → 「パスワードを変更」 - ウェブからリセット
Appleのパスワードリセットページ(iforgot.apple.com)を使う。 - 他人のiPhone/iPadを借りる方法
「Apple サポート」アプリ内のパスワードリセット機能を使うケースがあります。
注意:リセットの途中で2ファクタ認証(6桁の確認コード)が必要になることがあります。コードを受け取れない場合は次の章を参照してください。
3. 2ファクタ認証コードが受け取れない
- 信頼できるデバイスからコードを表示:(別のiPhone/iPadまたはMacで)設定 → [名前] → サインインとセキュリティ → 「確認コードを取得」
- SMS/音声通話で受け取る:サインイン画面の「コードが届かない場合」から登録済みの信頼できる電話番号に送信
- 信頼できる電話番号が使えない場合:アカウント復旧プロセスを開始する(後述)
4. 「Apple IDがロック/無効」と表示される
原因:間違ったパスワードの連続入力や不審なアクセス検知で自動的にロックされることがあります。解除方法:
- iforgot.apple.com にアクセスしてロック解除(パスワード再設定や2FAが必要)
- 指示に従い本人確認を行う
5. どうしてもリセットできない → アカウント復旧
iforgot.apple.com から「アカウント復旧」を開始できます。身元確認に必要な情報が少ないほど、Apple側での審査に時間がかかる場合があります。復旧の進行中は、届く可能性のある連絡先の受信設定をオフにしないでください。
6. 事前に備える(速やかな復旧のための設定)
- 復旧用連絡先(Recovery Contact)を設定:家族や信頼できる友人を復旧用連絡先に登録するとスムーズ。
- リカバリーキー(28文字)を発行:復旧に有効。ただし紛失すると復旧不可能になるリスクがあるため厳重保管が必須。
- 物理セキュリティキー(FIDO)を登録:さらに強固な2FA。ただし鍵を全て失うとアクセス不能になる点に注意。
7. 有効化ロック(Activation Lock)で止まる場合
初期化後の設定中に前のApple IDを求められる状態です。
- 自分のIDなら、iCloud.com の「探す」から対象デバイスを削除してから再設定する
- 中古品で前オーナーのIDが残っている場合は、前オーナー本人にiCloudからデバイスを削除してもらう必要がある
- 購入証明がある場合はAppleに解除申請できることがある
8. よくある勘違い・ハマりどころ
- デバイスのパスコードとApple IDパスワードは別物:デバイスのパスコードを忘れた場合は別の復旧手順(場合により端末消去)が必要です。
- スクリーンタイムのパスコード:スクリーンタイムのパスコードを忘れた場合、「パスコードをお忘れですか?」からApple IDで解除可能です(条件による)。
- 古いアプリやサードパーティでのログイン:2FA有効のApple IDではアプリ用パスワードが必要になることがあります。
9. セキュリティと再発防止のベストプラクティス
- 強力なパスワードと2FAの常時オン
- パスワード管理ツールの利用:iCloudキーチェーンや他のパスワードマネージャで一元管理し、使い回しを避ける
- フィッシング対策:Appleを名乗る不審なSMSやメールのリンクをクリックしない。公式サイトや公式アプリで直接確認する。
10. それでもダメなとき(公式サポートの利用)
Appleサポートに連絡する。本人確認用に以下を準備しておくと手続きが速い:デバイスのシリアル番号、購入時の領収書や注文ID、本人確認書類など。
まとめ(迷ったときの最短ルート)
- IDが分からない:→「1. Apple IDを忘れた」章を参照
- パスワードだけ忘れた:→「2. パスワードを忘れた」章を参照
- 2FAコードが受け取れない:→「3. 2ファクタ認証」→「5. アカウント復旧」
- ロック/無効表示:→「4. ロック解除」
- 初期化後に前のIDを要求:→「7. 有効化ロック」
必要なら、あなたの具体的な状況(例:「どの画面で止まっているか」「信頼できるデバイスや電話番号はあるか」)を教えてください。最短で成功する手順に並べ替えて、ステップバイステップで書き直します。
(注)このガイドは一般的な手順をまとめたもので、Appleの仕様変更により表示や手順が異なる場合があります。公式情報やサポートが必要な場合はApple公式サポートを併用してください。
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