
iPad で「アプリが勝手に落ちる」時の対策 — 詳細ガイド
目次
- 1) まずすぐに試す“超基本”(5分〜)
- 2) 次にやる(10〜30分)
- 3) 診断(ログ取得・記録)
- 4) よくある原因
- 5) 最終手段(バックアップ必須)
- 6) 問い合わせテンプレ(コピペ用)
- 7) 開発者/上級者向けヒント
- 優先順位の短いチェックリスト
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アプリがクラッシュするのは非常にストレスです。以下は「短時間でできる対処」→「深掘り」→「最終手段」へと進める順にまとめています。できるだけ順番どおり試してください。
1) まずすぐに試す“超基本”(5分〜)
- アプリを強制終了して再起動
ホームボタンなし:画面下から上にスワイプして停止 → アプリスイッチャーで対象カードを上にスワイプして閉じる。
ホームボタンあり:ホームボタンをダブルクリックして同様に上にスワイプ。 - iPadを再起動
電源ボタン長押し → スライドで電源オフ → もう一度長押しで起動。 - App と iPadOS のアップデート確認
App:App Store → 右上アイコン → アップデート。
iPadOS:設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート。 - ネットワーク切替
オンライン系アプリならWi-Fi↔モバイルの切替、VPN があれば一時オフで試す。 - 低電力モードの確認
設定 > バッテリー > 低電力モード がオンならオフにして検証。
2) 次にやる(解消率が高い・10〜30分)
- アプリの再インストール(クリーン再導入)
長押し → 「Appを削除」してから App Store で再インストール。
※ アプリ内データが端末内保存の場合は注意(事前に同期/バックアップを確認)。 - オフロード機能(データを残して再インストール)
設定 > 一般 > iPadストレージ > 対象アプリ > 「Appをオフロード」→ 再インストール。 - ストレージ確認
設定 > 一般 > iPadストレージ。空き容量が少ないと不安定になります。不要な写真や動画を削除、またはオフロードを。 - バックグラウンド更新の確認
設定 > 一般 > Appのバックグラウンド更新。問題の切り分けで一時オフにすることも有効です。 - ネットワーク設定のリセット(通信が絡む場合)
設定 > 一般 > iPadを転送またはリセット > リセット > ネットワーク設定をリセット。※Wi-Fiパスワードが消えるので注意。 - スクリーンタイム/制限の確認
設定 > スクリーンタイム > コンテンツとプライバシーの制限 で動作が制限されていないかを確認。
3) 診断(ログ取得・現象を再現して記録する) — サポートへ渡すと早く直る
- 画面録画
設定 > コントロールセンター で「画面収録」を追加 → コントロールセンターから録画して現象を再現 → 録画を保存して添付。 - クラッシュログ(解析データ)を見る
設定 > プライバシーとセキュリティ > 解析と改善 > 解析データ にクラッシュログが保存されています。ファイル名にアプリ名やバンドルIDが含まれることが多いです。 - Macで詳細ログ取得
iPad を Mac に接続 → macOS の「Console(コンソール)」アプリで接続デバイスを選択 → リアルタイムログを取得。開発者向けのより深い解析が可能。 - 再現手順をメモする
例:①アプリ起動 → ②○○をタップ → ③△△ページで3秒後にクラッシュ。発生頻度(毎回/たまに)を記入。
4) よくある原因(短い説明)
- iPadOS とアプリの非互換:最新 OS でアプリ側が未対応のことがあります。
- アプリのバグ:特定操作で例外が出て落ちる。アップデート待ちや報告が必要。
- ローカルデータ破損:アプリデータが破損している場合、再インストールで改善することが多いです。
- メモリ不足(Jetsam):複数の重いアプリでメモリが逼迫するとOSがプロセスを終了します。
- ネットワーク/認証エラー:サーバーとのやり取り中に例外が発生して落ちるケース。
- 外部デバイスとの相性:Bluetooth機器やドック、外部キーボードが干渉する場合があります。
- ストレージ不足:読み書き失敗でクラッシュすることがあります。
5) 最終手段(事前にバックアップを必ず)
- すべての設定をリセット
設定 > 一般 > iPadを転送またはリセット > リセット > すべての設定をリセット。※データは残りますが設定は初期化されます。 - 初期化(すべて消去して再インストール)
設定 > 一般 > iPadを転送またはリセット > すべてのコンテンツと設定を消去。復元は iCloud または Finder(Mac)から行ってください。
※必ずバックアップを取ること。 - それでも直らない場合
Apple サポートや Apple Store でハードウェア(メモリ不良など)のチェックを依頼してください。
6) 問い合わせ時にこれを添えると対応が早い(コピペ用テンプレ)
件名:アプリがクラッシュする件(アプリ名/iPad) ・アプリ名(バージョン): ・iPad 機種名(例:iPad Air (第4世代)): ・iPadOS バージョン:設定 > 一般 > 情報 を参照 ・発生頻度:毎回/稀に(%) ・再現手順:①〜(できるだけ具体的に) ・直前に試した対処:強制終了、再起動、再インストール 等 ・クラッシュログ・画面録画:添付済み(添付ファイル)
7) 開発者/上級者向けヒント(簡潔)
- Xcode でデバイスログを取得 → シンボリケートしてスタックトレースを確認。
- Firebase Crashlytics / Sentry 等でクラッシュレポートを収集しているか確認する(サーバ側対応を早める)。
- ネイティブ例外やアンマネージドコード(C/C++)のクラッシュは iOS のクラッシュログで確認。
優先順位の短いチェックリスト(すぐやる順)
- 強制終了 → 再起動
- App と iPadOS を最新版へ更新
- 再インストール(オフロード→再インストールも試す)
- ストレージ確認・空ける
- ネットワーク(Wi-Fi / VPN)を切り替えて試す
- 画面録画+解析ログを保存 → 開発者へ送付
- 設定のリセット → 最終的に初期化(要バックアップ)
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