iPadの電源が入らない時の対処法(できるだけ詳しく)

iPadの電源が入らない時の対処法(できるだけ詳しく)

2025年9月23日 オフ 投稿者: 3kjiro

まずは「危険性が低く短時間で試せる対処 → ソフト面(再起動/復元) → ハード(修理)検討」の順で進めてください。安全にできる手順から試すことが重要です。

短縮チェック(まずこれだけ試す)

  1. 純正(または信頼できる高出力)の充電器+ケーブルで壁コンセントに接続し、1時間以上放置する。
  2. ケーブル/アダプタ/コンセントを別のものに交換して試す。
  3. 充電ポートにゴミがないか目視で確認(硬いもので突かない)。
  4. 機種別の強制再起動を試す(下に詳細あり)。
  5. パソコン(Mac:Finder/Windows:iTunes)に接続して認識されるか確認 → 認識されれば「更新/復元」を試す。
  6. 上のどれもダメなら修理またはAppleサポートへ持ち込み。

事前確認(本当に電源が入っていないかの判別)

  • 充電中の画面(バッテリーアイコン)が出るか? → 出なければ充電系/バッテリー問題の可能性が高い。
  • ケーブル挿入時に本体がわずかに熱くなる/音がするか? → 内部は生きている可能性あり。
  • 「画面だけ真っ黒で電源は入っている」ケースもある:パソコンに接続して認識されるか確認。

ステップごとの詳細手順

1) 安全な充電を行う(最初に必須)

  • 可能なら純正ケーブル+純正アダプタ、またはUSB-C PD 18–20W等の信頼できる高出力アダプタを使用し、壁のコンセントで充電。
  • バッテリーが完全放電していると表示が出るまで時間がかかることがあるため、最低30分〜1時間以上待つ。
  • パソコンUSBポートや車載USBは電力不足になる場合があるので、まずは壁コンセントで試す。

2) ケーブル/アダプタ/コンセントの切り分け

  • 別の良品ケーブル、別のアダプタ、別のコンセントで必ず試す。
  • 可能なら別のiPadやiPhoneでそのケーブル・アダプタが充電できるかも確認(切り分け)。

3) 充電ポート(Lightning / USB-C)の確認

  • ポート内にゴミ・埃が詰まっていると接触不良になります。やわらかい毛のブラシやプラスチック製の爪楊枝で優しく除去。
  • エアダスターを使う場合は短く吹く(静電気に注意)。
  • 金属ピンや力任せの掃除は絶対にしないでください。
  • ポートが曲がっている・破損が見える場合は要修理。

4) 強制再起動(まずはこれを試す)

機種によって操作が異なります。以下のどちらかに当てはめてください。

Homeボタン付き(古いモデル)

  1. 「トップ(電源)ボタン」と「Homeボタン」を同時に長押し。
  2. Appleロゴが出るまで(通常10〜20秒)押し続ける。

Homeボタン無し(Face ID搭載など)

  1. 音量(+)を1回押してすぐ放す。
  2. 音量(−)を1回押してすぐ放す。
  3. すぐに「トップ(電源)ボタン」を長押しし、Appleロゴが出るまで保持。

Appleロゴが出れば成功。出ない場合は次へ進んでください。

5) パソコンに接続して「リカバリーモード」を試す

準備

  • Mac(macOS Catalina以降ならFinder)またはWindows PC(iTunes最新版)を用意。
  • iPadをケーブルでPCに接続し、PC側でFinder/iTunesを起動しておく。

リカバリーモードの入り方(機種別)

  • Homeボタン付き:接続したまま「トップ(電源)+Home」を同時に押し続け、Appleロゴを超えてリカバリーモード(ケーブル+PCの絵)になるまで保持。
  • Homeボタン無し:接続したまま音量+ → 音量− → トップボタン長押し(強制再起動と同じ流れ)し、リカバリーモード画面が出るまで保持。

PCでの操作

  • Finder / iTunes に「iPadがリカバリーモードです」と表示されます。
  • まず「更新(Update)」を選択:iPadOSを再インストールしてデータ保持を試みます(成功すればデータは残ります)。
  • 更新が失敗する場合は「復元(Restore)」を選択(端末は初期化されます)。

注意:復元するとiCloudやローカルバックアップからしかデータは戻りません。Apple ID(Activation Lock)情報が必要になる可能性があります。

6) DFUモード(最終手段)

DFUはファームウェアまで低レベルで書き換えるモードです。画面が真っ黒なままPCが検出すれば成功します。手順はタイミングが非常に重要で難しいため、技術に自信がない場合は避け、修理へ相談してください。

Homeボタン付き(概略)

  1. PCに接続。
  2. 「Top+Home」を同時に約8秒押す。
  3. 8秒後にTopだけ放してHomeだけをさらに10〜15秒保持。
  4. PCが復元モードを認識すればOK(画面は黒いまま)。

Homeボタン無し(概略・難易度高)

  1. PC接続。
  2. 音量+を短く押す → 音量−を短く押す。
  3. トップを長押しして画面が黒くなるまで待つ。
  4. トップ+音量−を約5秒同時押し → トップだけ放して音量−をさらに約10秒保持。
  5. PCが認識すればDFU成功。

DFU成功後はPC側で復元操作を行ってください。失敗したら再チャレンジかリカバリーモードを試してください。


ハード系で見落としがちな点(要チェック)

  • 水没や強い衝撃があったかどうか → 内部故障の可能性が高い。濡れたまま充電しないでください。
  • 本体が膨らんでいる(バッテリー膨張) → 非常に危険。直ちに使用停止し、電源を入れずにApple正規または認定店へ持ち込む。
  • 充電ポートの物理破損 → 交換が必要。自己分解は保証・安全の観点から避ける。

データを残したい/復旧したい場合の注意

  • まずは「更新(Update)」を試し、データを保ったまま修復する可能性を優先する。
  • DFUや「復元(Restore)」はデータが消える可能性が高い。重要データがある場合はデータ復旧の専門業者へ相談する手もあります(費用がかかります)。
  • 復元後はApple ID(メール・パスワード)が必要になることが多い(Activation Lock)。予め確認しておくとスムーズです。

修理・サポートに持ち込む前に準備するもの

  • Apple ID/パスワード(分かる範囲で)
  • 購入証明(保証確認のため)
  • 故障の状況メモ(いつから、何が起きたか、試した手順)
  • SIMカード(セルラーモデルの場合は外して持参)

まとめ(超簡潔チェックリスト)

  1. 別のケーブル/別の高出力アダプタで壁コンセントにて1時間以上充電。
  2. 強制再起動(機種別)を実行。
  3. パソコンに接続 → リカバリーモード → Update を優先して試す。
  4. 全滅ならDFU(最終手段)または修理へ。
  5. 水没・膨張・物理破損が疑われる場合は即修理対応。

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